歯肉炎と歯周病の違いとは?

『歯周病』という言葉は聞いたことがあるかもしれません。では、『歯肉炎』はどうでしょうか。
どちらも聞いたことがあっても、その違いがどこにあるのか、そもそも、どういったものなのかを知らない人はまだまだ多いと思います。

両者の違いを知り、さらには治療に関する知識もここで蓄えておきましょう。

歯肉炎は歯周病の一種なんです

まるで歯肉炎と歯周病には違いがあるように言いましたが、実はこの二つの病気、まったく違うものというわけではありません。
歯肉炎は歯周病の一種であり、同じものとして捉えることも可能なのです。

歯肉炎が野球とすれば、歯周病は球技といったところでしょうか。野球は球技の一種です。違いがあるとすれば、全体を見ているのか、それとも、その中の1つを見ているだけなのか、ということになるでしょう。

また、歯周病には歯肉炎の他に、『歯周炎』と呼ばれるものがあります。つまり、歯周炎は球技の中の一つであるサッカーのようなもの。
しかし、歯肉炎と歯周炎は程度に違いがあるため、そこは抑えておくべきポイントとなるでしょう。

歯肉炎はこんな病気

歯周病の一種である歯肉炎は、歯茎が炎症を起こしてしまう病気です。言い方を変えれば、それ以外には特に悪影響が及んでいない状態。
歯肉炎は治療もしやすく、適切に対処することで、元の状態にまで回復させることができます。

歯周炎はこんな病気

こちらも歯周病の一種である歯周炎ですが、これは歯肉炎と比べるとさらに状況は深刻で、骨が溶けてしまっている状態を指します。
骨の再生はなかなか難しく、状態によっては完全に回復させることはできないでしょう。

まずは歯肉炎となり、その時に適切な対処をせずにいるとそれが進行し、やがて歯周炎となって取り返しがつかなくなってしまう。そう考えておいてください。

治療方法で見る歯肉炎と歯周炎

歯肉炎と歯周炎、どちらも歯周病の一種であることは説明した通りです。
では、もし歯周病になってしまったら、どのような治療によってこれらの病気を治していくのでしょうか。歯肉炎と歯周炎、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

比較的治療が簡単な歯肉炎

歯周病の中でも軽度な歯肉炎。歯茎が炎症しているだけですから、若い人の場合には、ちゃんと歯を磨いていれば治ることもあります。できれば歯医者などに行き、適切な治療を受けましょう。そうすれば、問題なく回復させることができるはずです。

歯医者では、自宅では取り除けない歯垢などの汚れを取り除く治療(クリーニング)も行ってくれます。専門知識や技術に基づいた治療なので、歯肉炎のケアに役立ってくれるでしょう。

歯肉炎の中でもさらに進行が進んでいる場合には、これも専門の器具など(マウスピースに薬を塗って行う治療などがあります)を使用し治療したり、抗生物質などによって炎症を抑える治療を行うこともあります。

もし歯肉炎となれば歯医者で治療を受ければいいのですが、そうなる前に、自宅での歯磨きでもケアを怠らないようにしてください。
正しい磨き方を意識し、また、歯を磨く前後に使う洗口液、歯肉炎予防に最適な歯磨き粉などを使用すると、より健康な歯を保つことができ、軽度な歯肉炎であれば回復も早くなるはずです。

手術が必要になってくる歯周炎

歯肉炎の状態であれば、歯磨きの仕方の見直しや歯医者でのクリーニング等で対処できますが、歯周炎になると、そう簡単に治療はできません。
歯周炎は骨などにも影響が及んでいますから、外科的な手術などが必要になってくるでしょう。

歯周炎の中でも程度が軽ければ、外科的な手術といっても軽いもので済みます。進行が進めば骨の再生のための治療が必要になりますし、もし重症となってしまえば抜歯の必要も出てくるかもしれません。

歯肉炎になる前に予防を、歯周炎になったら即治療を

歯周病と歯肉炎、さらには歯周炎の違いについても説明してきましたが、まずは歯肉炎にならないことを第一に考えながら生活することです。
日頃の歯ブラシから歯肉炎予防を意識し、必要に応じて歯医者でケアしてもらうようにしましょう。

もし歯周炎になってしまったら本当に厄介です。回復させるのが難しいため、そうなる前に適切なケアを行うとともに、仮に歯周炎となってしまった場合には、悩んでいないで、すぐに歯医者に駆け込み治療を受けるようにしてください。